『ヒドゥン』は、ボブ・ハントが脚本を書き、ジャック・ショルダーが監督した1987年のアメリカのSF映画です。
ジャック・ショルダー監督は脚本のおかげでこの映画に惹かれ、アクション映画以上のものになる可能性を見て、人間であるとはどういうことかというテーマを高めるために書き直し製作されました。
第16回アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭(現:ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭)グランプリ受賞作品。
ヒドゥンのあらすじ
アメリカのロサンゼルスで連続凶悪殺人事件が発生し、この奇怪な事件を追うロス市警刑事トム・ベックの前に現れたロイド・ギャラガーと名乗る奇妙なFBI捜査官との捜査劇や、その裏に隠された真実を描く。
ヒドゥンのキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ロイド・ギャラガー ロバート・ストーン アルハーグ Agent Lloyd Gallagher Robert Stone Alhague |
カイル・マクラクラン Kyle MacLachlan |
トーマス・ベック(トム・ベック) Det. Thomas Beck |
マイケル・ヌーリー Michael Nouri |
サンチェス Det. Sanchez |
リチャード・ブルックス Richard Brooks |
ブレンダ・リー Brenda Lee Van Buren |
クローディア・クリスチャン Claudia Christian |
ジャック・デヴリーズ Jack DeVries |
クリス・マルケイ Chris Mulkey |
ジョナサン・ミラー Jonathan P. Miller |
ウィリアム・ボイエット William Boyett |
ホルト上院議員 Senator Holt |
ジョン・マッキャン John McCann |
ジョン・マスターソン Lt. John Masterson |
クラレンス・フェルダー Clarence Felder |
エド・フリン警部補 Lt. Ed Flynn |
クルー・ギャラガー Clu Gulager |
クリフ・ウィリス Det. Cliff Willis |
エド・オロス Ed O’Ross |
スタット捜査官 Agent Stadt |
スティーヴ・イースティン Steve Eastin |
バーバラ・ベック Barbara Beck |
キャサリン・キャノン Katherine Cannon |
ブレム Brem |
ラリー・シーダー Larry Cedar |
車のセールスマン Ferrari Salesman |
ジェームズ・ルイージ James Luisi |
マイケル・バックレー Michael Buckley |
フランク・レンズーリ Frank Renzulli |
囚人 prisoner |
ダニー・トレホ Danny Trejo |
キャロル・ミラー senator’s assistant |
リン・シェイ Lin Shaye |
レコード店店員 Record Store Clerk |
マーク・エドワード・モランテ Mark Edward Morante |
ロバーツ巡査 Roberts |
ブランスコム・リッチモンド Branscombe Richmond |
エディ Eddie |
デュアン・デイヴィス Duane Davis |
ジュリエット・ベック Juliet Beck |
クリスティン・クレイトン Kristin Clayton |
ヒドゥンの作品情報
原題:The Hidden
監督:ジャック・ショルダー
脚本:ボブ・ハント
音楽:マイケル・コンヴェルティーノ
撮影:ジャック・ヘイトキン
編集:マイケル・N・クヌー、モーリーン・オンコネル
製作:ロバート・シェイ、マイケル・メルツァー、ジェラルド・T・オルソン
製作会社:Heron Communications、Mega Entertainment
配給:New Line Cinema
上映時間:97分
公開:1987年10月30日
製作費:500万ドル
興行収入:970万ドル
ヒドゥンの作品解説
人間の身体に寄生する凶悪なエイリアンと、同じく人間に寄生した敵対するエイリアンのストーリーを刑事ドラマとして描くこと自体があまりにも斬新で、この映画を知る人のほとんどは日曜洋画劇場で知った方も多いと思います。決してヒットしたとは言えない今作を選び何度も放送する選択をした淀川さんのセンス(淀川さんが選んだのかはわかりませんが)、番組スタッフはすばらしいですね。
ヒドゥンの感想・レビュー
筆者の感想・レビューは下のレビューコメントに簡潔にまとめました。旧作ですのでネタバレOKです、どしどし感想・レビューをお待ちしています。
日曜洋画劇場を録画して何度も何度も観た数少ない映画。エイリアンが寄生する人間のタイプをわかりやすいほどバラバラにして、寄生したエイリアンの生態をところどころで表現する様子もおもしろいし、追い詰めても逃げてしまう不可思議なできごとに困惑しながらも受け入れようとするトムの姿の演技も良い。プロモーション次第でもっとヒットしただろうにもったいない。ただヒットしなかったことが逆にカルト作品的な立ち位置を作っている気もする。カイル・マクラクランの無感情に見せる演技も自然ですごい。とにかく映画としての根っこの部分でのレベルが高い作品。